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健康ワンポイントアドバイス
ポリオ(急性灰白髄炎)について
 ポリオは、病原体のポリオウイルスが体内に感染し発症する病気です。ウイルス感染者である患者および病気にかかっても全く症状が出ないまま終わる不顕性感染症の糞便から経口、飛沫、接触により感染し、1~3週の潜伏期を経て発症します。
 感染者の大多数は症状のない不顕性ですが、5%程度に発熱、頭痛、倦怠感、嘔吐、筋肉痛といった風邪のような症状が現れ、このうち2%の患者に髄膜炎の症状や手足の麻痺が突然起こります。感染者の0.5%程度には麻痺性ポリオ脊髄炎が残ります。
 現在でもアフリカ、東地中海、東南アジアはポリオの流行地域です。日本では、1961年に開始された生ワクチンの投与により患者は激減し、野生型のポリオは1980年を最後に発生していません。しかし、現在では、ワクチン関連ポリオ(生ワクチン投与者からワクチン未投与者への感染)が300~500万例に1例程度見られます。
 日本では、生ワクチンを生後3~90か月までの間に2回経口投与し、効果をあげてきました。しかし、最近、ワクチン関連ポリオに対する国民の関心が高まり、生ワクチンの安全性に対する不安から不活化ワクチンの導入を望む声が大きくなっており、国は24年秋より不活化ワクチンを導入する予定となりました。
 ポリオは四肢麻痺という重い後遺症を残す可能性のある病気ですが、特効薬は存在せず、ワクチンによる予防が唯一の対応手段となります。お子さんが投与月齢になったら、投与期間中に必ずワクチンの接種を受けるようにしましょう。
2012年8月1日発行 第1657号