トップページインフォメーション健康ワンポイントアドバイス > 健康ワンポイントアドバイス詳細
健康ワンポイントアドバイス
「どうしてがんは予防が大切なの?」
 東日本大震災後に、がん予防キャンペーンのコマーシャルが繰り返し放送されたことに対して、一部の方から批判的な意見があったと聞きます。実際にがんと闘っている方や大切なひとをがんで失った方々には素直に受け入れられない心情があるのだと思います。
 がんはいまだにひとの命を奪う病として私たちの前に立ちはだかっていますが、現在、がんを完全に治す薬はありません。ではなぜ、がんを治す薬が現れないのでしょうか?
 がんとは、がん細胞自身が細胞分裂を繰り返して増殖し、ほかの臓器を侵食しながら無秩序に広がって、最後には自らをも滅ぼしてしまう無法者です。
 私たちの細胞が増殖するとき、そのバランスは遺伝子によってコントロールされていますが、がんは遺伝子の細胞生産コントロール機能が壊れることで発生します。もちろん、私たちの体にはこの機能が壊れないように幾重にも防御システムが作られていて、たとえ壊れても修復する機能も持ち合わせています。しかし、遺伝子が傷つき防御システムの幾つ かが壊れることで、がんが発生します。
 がんを治す仕組みは簡単です。傷ついた遺伝子を治してあげればいいのです。ところが、今の医学ではまだそれができません。そのため、私たちに必要なことは、遺伝子が傷つかないように生活習慣を正し、がんにならないよう予防することです。次に大切なことは、がんになっても治せる早期の状態で発見すること、つまり定期的にがん検診を受診することなのです。
2011年9月1日発行 第1623号