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ワンポイントアドバイス
うつ
私たちは日常生活の中で、悲しいことやストレスが重なると、憂うつな気分になる、眠れない、食欲が低下するといったことをよく経験します。いわゆる「うつ」の状態ですが、通常では時間の経過とともに改善します。しかし、改善しない場合や更に悪化する場合は、「うつ病」が疑われます。
うつ病とは、脳のエネルギーが欠乏した状態であり、それによって気分が落ち込み、意欲や思考力の低下といった精神症状が続くだけでなく、睡眠障害、食欲の低下、全身のだるさ、疲れやすさといった身体症状を伴う病気です。そのため、仕事・家事・勉強などの社会生活がうまく送れなくなり、また、人との交流や趣味など日常生活全般にも支障を来すようになります。
うつ病は決して珍しい病気ではなく、およそ10~15人に1人の方が一度はかかる可能性があると考えられています。また、女性の方が男性のおよそ2倍もうつ病になりやすいと言われています。
うつ病を引き起こす原因は一つではなく、環境要因、性格傾向、遺伝的要因、そして身体疾患などが複雑に結びついて発症すると言われています。また、脳内でのセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の機能が低下し、脳の情報伝達がうまくいかなくなり、うつ病の症状が現れると考えられています。
うつ病の治療は、十分な休養と、医療機関での薬物による治療が基本となります。エネルギーが欠乏した脳をしっかり休ませ、また、薬によって、脳の神経伝達物質のバランスを改善することが必要です。
2011年3月1日発行 第1602号