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ヒブワクチン
ヒブワクチンとは、「ヒブ(インフルエンザ菌b型)」という細菌に対する免疫をつけるワクチンです。ヒブは毎冬流行する季節性インフルエンザウィルスとは違う種類の菌で、飛沫感染により鼻やのどに棲みつき、様々な重い感染症を引き起こします。その中で最も発症率が高いのが「ヒブ髄膜炎」です。初期症状が風邪と似ているため、早期の診断が難しく、ほとんどの場合、けいれんなどの進行した症状が出てから診断されます。5歳未満、特に2歳までのお子さんに多く、年間約600人がかかり、亡くなる方が約30人、命は助かっても難聴や発達の遅れなどの後遺症が残る方が約150人もいます。
ヒブワクチンは、1990年から米国で接種が始まり、有効性と安全性が認められたため、1998年にWHO(世界保健機構)が定期接種を推奨しました。世界100か国以上で接種ができるようになりましたが、日本ではワクチンにとても慎重な環境ということもあり、2008年12月、ようやく導入となりました。
主な副作用は、はれや赤みが出ますが、通常は数日で症状がなくなります。また、製造過程でウシ由来の成分が使用されているため、脳症が心配されていましたが、現在まで脳症が疑われる報告はなく、安全と言えます。ただ、ヒブワクチンは供給量が限定されているため、希望通りの接種が難しい状況となっていますので、かかりつけ医に相談してみてください。日本でも早く定期接種に組み込まれ、供給も安定し、ヒブ髄膜炎で苦しむお子さんがいなくなることを望みます。
2009年9月1日発行 第1546号