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ワンポイントアドバイス
近視手術(レーシック)
「近視は治る」そんなキャッチフレーズを誰もが一度は耳にしたことがあると思います。以前は近視矯正訓練が盛んで、このような売り文句もその方面の業界によるものが大半でした。しかし、この訓練で効果が得られるのは一部の人だけです。それが今は、数分の手術で多くの人がメガネから解放されています。
手術というと鋭いメスとそれを操る医者を連想しますが、現在日本で行われている近視矯正手術(レーシック)はレーザー光線を利用する手術で、その過程のほとんどが機械化されています。手術では、まず、黒目の表面である角膜をレーザーで薄く剥いでふた(フラップ)を作ります。そのフラップをめくり、表出した角膜の一部をレーザーで削り角膜の厚さを変えます。その後、黒目の上にフラップをかぶせます。このように角膜の厚さを調整することで、ピントが合うようになり、近視が矯正されます。
レーシックが開発されたのは1990年代で、米国では既に年間100万人以上が手術を受けていると言われています。日本でも2000年に厚生省の認可を受けて以来、徐々に認知度が高まっており、2005年には約7万人がこの手術を受けています。
しかし、身近になったとは言っても手術である以上、合併症が起きる確率がゼロではありません。術後の強い炎症が出たり、期待していたほど視力が回復しなかったりすることもあります。また、まだ歴史が浅いだけに数十年後の長期経過についてはデータがありません。
術後の生活指導などをしっかり守ることで一定の合併症は避けられますが、手術を受ける前に視力回復の魅力と、合併症のリスクとを比べて検討することが大切です。
2009年2月1日発行 第1523号