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麻疹(はしか)の予防
昨年から10代・20代の方を中心に麻疹が流行しています。その中には予防接種を受けていない人だけでなく、受けたにもかかわらず麻疹にかかってしまう人もいます。原因としては、予防接種で免疫ができなかった場合や、いったんできた免疫が弱くなってしまった場合などが考えられます。
麻疹は命を落とすこともある大変重い病気です。麻疹による死亡者数は世界中で年間87万人と推定されています。日本でも毎年10~20万人が麻疹にかかり、20人前後の方が死亡しています。
麻疹を予防するには予防接種が最も有効な方法です。一昨年から、1歳(1期)と小学校入学前(2期)に予防接種を行う、2回接種を開始しました。そして、今年から5年間限定で、中学校1年生相当(3期)と高校3年生相当の年齢(4期)も接種対象に加えました。
これにより、5年後には児童・生徒は全員2回接種を受けることになり、世界保健機構が掲げる、「2012年までに日本を含めた西太平洋地域での麻疹撲滅」を目指しています。米国や韓国など、麻疹の撲滅に成功した国もあります。残念なことに、これらの国々から、日本は麻疹の輸出国であると言われています。
確かに日本人の予防接種に対する意識は決して高いとは言えません。予防接種を受けることにより予防できる病気で命を落としたり、命は助かっても後遺症が残ってしまったりする方がいます。そうした場合、治療には多額の医療費がかかります。麻疹をはじめ、病気の感染を未然に防ぐためには予防接種が有効です。みなさんぜひ、予防接種を受け、病気予防についても高い意識を持ちましょう。
2008年5月1日発行 第1496号