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ワンポイントアドバイス
脳動脈瘤の治療
脳の血管の一部が膨らみ壁が薄くなった状態になっている部分を脳動脈瘤といいます。通常は血管の分岐部にできます。分かりやすくたとえると、網の上で焼いている餅の膨らんだ部分が脳動脈瘤です。その膨らんだ餅は非常に破裂しやすく、破裂してしまうと、くも膜下出血を引き起こします。くも膜下出血は、患者の実に3人に1人が生命に係わる状態に陥るとされている大変恐ろしい病気です。
脳動脈瘤の治療は通常、クリッピング手術と言って、脳動脈瘤の根元にクリップをかけることで脳動脈瘤をつぶし、その後に出血を起こさないようにする手術を行います。クリップは頭の中に残ることになりますが、問題はありません。このクリッピング手術は、すでに数十年前から行われ、つぶした脳動脈瘤を確実に処置できる治療方法と考えられています。
脳動脈瘤に対するもう一つの治療方法として、脳血管内治療も試験段階ではありますが最近徐々に行われてきています。これは、血管の中にカテーテルという細長いチューブを挿入し、脳動脈瘤の内側からコイルを詰めて脳動脈瘤からの出血を防ぐという方法です。
現時点では、クリッピング手術が基本的な治療方法ですが、患者が非常に高齢であったり、全身の状態が悪かったりして全身麻酔による手術が危険な場合や、手術ではとても難しい場所に脳動脈瘤がある場合などには、慎重に検討した上で血管内治療を選択しています。
2008年2月1日発行 第1486号