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ワンポイントアドバイス
睡眠時無呼吸症候群
人間が呼吸するときには鼻または口を使います。無呼吸とは「呼吸による鼻または口での気流が10秒以上停止した状態」のことです。この無呼吸が睡眠中1時間あたり5回以上発生する場合に睡眠時無呼吸症候群(SAS)と定義されています。 SASは、睡眠時の呼吸異常が昼間にまで影響を及ぼすことが明らかになったことで、注目され始めた病気です。このSASが原因で、昼間に眠くなったり、集中力が落ちたりすることが、特に問題となります。さらに、高血圧・心不全・脳梗塞になる可能性が高くなるということも問題です。中年男性や肥満の人に多いこの病気の潜在患者は200万人ともいわれています。
昼間の眠けが生じる理由は、夜間の睡眠時に無呼吸状態がくり返されることで、酸素不足に陥り、脳波上で覚醒反応が起こり、睡眠が分断され、睡眠不足を起こすからです。診断には終夜睡眠ポリグラフ検査というものが必要で、睡眠中に起こる随伴現象などを記録・計測し、睡眠障害、睡眠呼吸障害を判定します。
家族の指摘で受診する機会が多く、治療は、内科的な鼻マスク治療(CPAP治療)、耳鼻科的な処置、歯科口腔外科での口腔内装具の作成などがあります。また、肥満が原因となることが多いので、食事療法・運動療法による減量や飲酒を控えるなどの生活習慣の改善で症状が軽減、消失することがあります。改善が困難な場合は呼吸器内科、循環器内科、代謝・内分泌内科、神経内科、耳鼻咽喉科、精神神経科、さらに歯科といった総合的な治療が必要となります。
2006年11月1日発行 第1439号