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がんの検査「PET」と「CT」
PETとはPositron Emission Tomography(陽電子放射断層撮影検査)、CTとはComputed Tomography(X線断層検査)の略称です。両検査とも短時間に全身を検査でき、痛みや副作用がほとんどないことが特徴で、がんの早期発見のため人間ドックでも用いられています。
PETはポジトロン(陽電子)を放出する物質(ポジトロン核種)とがん細胞に集まりやすい物質を組み合わせた薬剤を体に注射し、ポジトロン核種から出る弱い放射線を体外から専用のカメラで撮影します。放射線が強いところほど色が濃く写るので、がん細胞があって、注射した薬剤が多く集まったところほど色が濃く写ります。なお、1回のPETでの被爆量は普段自然に浴びている1年間の放射線量とほぼ同じのため、被爆の心配はありません。
しかし、がんの種類によっては写りにくいこと、小さいがんや、がんがなくても薬剤が集まりやすい臓器(脳、肝臓、腎臓、膀胱など)のがんは見つけにくいことなどがあります。また、体を平面的に撮影するため、がんのある場所が大体わかっても正確な臓器の特定が困難な場合もあります。そのようなときに、同時にCTを行って立体的な体の輪切りの断層写真を撮る(PET-CT検査)ことで、PET単独では見つけにくいがんや、体のどの臓器にがんがあるのかを詳しく調べることができます。
2006年4月1日発行 第1418号