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ワンポイントアドバイス
アトピー性皮膚炎
アトピーという言葉があまりにも一般に知れ渡っているので、皮膚にかゆみが持続すると、すぐにアトピー性皮膚炎ではないかと心配されがちです。カブレやじんましんの症状とは異なるアトピー性皮膚炎とは一体どんなものかについて易しく解説してみたいと思います。
日本皮膚科学会はアトピー性皮膚炎について、皮膚症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返す、かゆみのある湿疹を主症状とする病気と定義し、その患者さんの多くは、気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎の既往歴など「アトピー素因を持つ」としています。
この病気の診断基準は、(1)かゆみ(そう痒(よう))(2)特徴的皮疹、皮膚の赤み(紅斑(こうはん))、細かいブツブツ(丘疹(きゅうしん))、カサカサ(痂皮(かひ)鱗屑(りんせつ))・ジュクジュク(湿潤)した状態が顔、まぶた、耳、腕・手・脚部の皮膚同士が擦れる部分、体幹に左右対側性に(体の左右で同じ部分に)生じることです。
個々の皮疹の形状により、軽症、中等症、重症と分けていますが、全てのアトピー性皮膚炎の患者さんに共通するのは、「皮膚が乾燥していること」と「皮膚の防衛機能(バリアー機能)が低い」ということです。
このため、アトピー性皮膚炎の治療では、乾燥を取り除き、バリアー機能を正常に戻してあげるのが第一目的となり、症状によって、ステロイドホルモンなどの軟膏(なんこう)や、スキンケアのための保湿剤、時に内服薬を使用します。
一番大事なことは、症状を軽快させたい患者さんと、治したいと思う医師との連携プレーであると考えます。よく説明し治療方針を考えてくれる先生に行き着くことを期待します。皮膚科・小児科の先生にいろいろ相談されることが一番だと考えます。
2018年3月1日発行 第1866号