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ワンポイントアドバイス
性器クラミジア感染症
性病は、性交渉によって感染する病気の総称です。性病の中でも、世界で一番感染者が多いのが、性器クラミジア感染症です。日本では若い世代に増えています。クラミジアは病原微生物で細胞の中で増殖します。性交渉によって感染しますが、命の危険があるわけではありません。しかし、大事なことは、男女共に不妊の原因になることです。
この病気の特徴は多くの人に自覚症状がないことです。もしあるとすれば、男性は排尿痛や尿に膿(うみ)が混ざっているなど。女性は排尿痛や帯下(おりもの)が増える、不正出血、月経困難、などの症状です。さらに、妊婦の方が感染して治療しなかった場合、生まれた赤ちゃんが肺炎や結膜炎になることもあります。予防に避妊具を正しく使用するようにしましょう。
検査は、男性は尿や陰茎を綿棒でこすって、女性は子宮の入り口をこすってクラミジアに感染しているかを調べます。また、血液を採って抗体の検査をすることもありますが、それほど痛みを伴う検査ではありません。治療は簡単で、クラミジアに効果のある薬を服用します。
この病気は、パートナーも同時に治療しないと意味がありません。自身だけで治療しても、その後に性交渉をすれば、また感染してしまうからです。自然に治る人もいますが、少なくとも結婚を控えている人は、一度検査を受けるようにしましょう。
2016年3月1日発行 第1792号