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前立腺の病気
前立腺は男性にしかない臓器で、膀胱の出口に尿道を取り囲むように存在します。主な働きは精液の一部を作り、精子の働きを助けることです。子どものころは小さく、ほとんど機能していない状態ですが、思春期以後徐々に大きくなります。その大きさは成人になるとクルミ大ですが50歳を過ぎるともっと大きくなり、尿道を圧迫したり、膀胱に突出したりして排尿に問題を起こすことがあります。その症状を引き起こす病気は、次のようなものが考えられます。
まず、前立腺肥大症です。この病気は良性のもので症状が重くなければ命にかかわる病気ではありません。尿が近かったり、出にくかったり、夜中に何度もトイレに行くというような症状があります。時には尿が全く出なくなり、苦しい思いをすることもあります。
次に、前立腺がんがあります。最近10年間で約2倍に増加しており、気をつけていただきたい病気です。初期の場合はほとんど症状が出ず、発見しにくいものですが、血液検査でがんが早期に診断できるPSA検査が普及し、以前より完治する場合も増えてきました。この検査はかかりつけの医師でも受けられますので、50歳以上の男性は、ぜひ一度検査することをお勧めします。
最後に若年の方でも下腹部の違和感や、尿が近いなどの症状が出る前立腺炎という病気があります。そのような症状が出たときには、専門医の診療を受けてください。
2004年8月1日発行 第1356号