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高齢者の骨折予防
高齢者は、骨がもろくなっていることが多く、ちょっとした転倒でも骨折することがあります。また、転倒しなくても骨折するほど、骨がもろくなっている方もいます。特に女性は、ホルモンの関係で骨のもろい方が多いため注意が必要です。日本では、1年間で65歳以上の方の5人に1人が転倒しており、その5~10回に1回の割合で骨折が起こっています。
高齢者が骨折しやすい部位は背骨・股の付け根・手首・肩などです。中でも股の骨折は寝たきりになることも少なくありません。寝たきりになると、肺炎・痴ほう・床ずれ・膀胱炎などを併発し、命に関わることもあります。
そこで、骨折を予防するために「転倒しないこと」「転倒しても折れないように骨を強くすること」が重要です。
転倒しないためには、スリッパ・サンダルを履かないようにしましょう。また、住まいの面ではトイレを洋式にし、トイレ・浴室・階段には手すりをつける、床・廊下に物を置かない(特に電気器具コード類)、段差をなくす、寝室とトイレの間の廊下に夜間照明をつけるなどの工夫をしましょう。さらに、普段から運動することも大切です。下肢の筋力をつけ、柔軟性を高め、バランス感覚を養うと転倒しにくくなります。
骨を強くするためには、カルシウムの多い食事を摂る、骨に刺激を与えるために運動をする、カルシウムの吸収を助けるために日光浴をするなどが重要です。骨を強くする薬を使用することも効果的です。整形外科で骨密度を測り、日ごろから自分の骨の強さを確認しておきましょう。
2004年7月1日発行 第1353号