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ワンポイントアドバイス
ヘリコバクター・ピロリ感染症
ヘリコバクター・ピロリ菌は、人の胃の中に生息するらせん状の細菌で、一般にピロリ菌と呼ばれています。
以前より、胃に細菌が感染している可能性を指摘する報告は有りましたが、胃液は強酸性のため、その殺菌作用により細菌は生息できないのではないかと考えられてきました。しかし、2005年にオーストラリアのウォレンならびにマーシャルらが、人の胃かららせん状の細菌を特殊な方法により培養し、その存在を証明してノーベル医学賞を受賞しました。
ピロリ菌が人に感染した場合、胃では急性胃炎、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、さらには胃がん、リンパ性腫瘍などが発生しやすくなるといわれています。また、胃以外にも特発性血小板減少性紫斑病などにも関与していると考えられています。
日本人のピロリ菌の感染率は欧米人と比較して高く、40歳以上では70%を超えているとの報告があります。欧米人と比較して、日本人に胃がんの発症率が高いといわれていることと関係があるとも考えられています。
ピロリ菌感染有無の検査方法は、胃の内視鏡検査で直接診断する方法と、血液、尿、便、呼気などにより間接的に診断する方法があります。診断の結果、ピロリ菌の感染が証明された場合、胃酸分泌抑制剤と2種類の抗生剤を1週間服用して治療するのが一般的です。検査や治療については、医師に相談してください。
2014年4月1日発行 第1719号