トップページインフォメーション健康ワンポイントアドバイス > 健康ワンポイントアドバイス詳細
健康ワンポイントアドバイス
月経困難症
 月経困難症とは、月経(生理)中に現れる強い下腹部痛や腰痛など、日常生活に支障をきたすような不快な症状をいい、月経がある女性の約30%にみられます。
 月経とは周期的な女性ホルモン(卵胞ホルモン:エストロゲン、黄体ホルモン:プロゲステロン)の変動によって、ほぼ月に1回の頻度で子宮内膜が剥がれ落ち、体外へ排出されることです。その際に、子宮内膜で作られるプロスタグランジンなどの物質により子宮が収縮するため、腹痛や腰痛が起こり、全身にも作用して頭痛、吐き気、下痢などの症状が引き起こされます。また、月経の前に下腹部や乳房の張りや痛み、頭痛、肌荒れ、にきび、むくみ、イライラや憂うつなど、さまざまな症状がみられることがあります。これらは月経前症候群(PMS)といい、排卵(月経の約2週間前)以降に起こるホルモン変動によってあれわれる症状です。
 月経困難症の主な治療法は、鎮痛剤、漢方薬などの内服によって症状を緩和させることですが、これらに効果がない場合は、近年、ホルモン療法(低用量ピル)が保険適応となり、その有効性が示されています。排卵や子宮内膜が厚くなるのを抑えることにより、月経痛および月経量は軽く抑えられ、同時にPMSや月経不順などの治療効果も期待できます。
 最後に、月経困難症の重症化の要因として、子宮内膜症や子宮筋腫などの関与が考えられます。(器質性月経困難症)。症状が強い方は、一度産婦人科に相談することをお勧めします。
2014年3月1日発行 第1715号