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ワンポイントアドバイス
めまい
人の姿勢や動作のことを「立ち居振る舞い」と言いますが、これを医学的に人が感じる有り様でいうと「位置覚」「運動覚」となり、めまいは「位置覚・運動覚の異常」となります。
すなわち、静止しているのに自分が廻っているように感じたり、自分の周辺がグルグル廻っているように感じたりすることです。こういった異常感のことを「回転性めまい」と言います。
このほかに「立ちくらみ」「よろけ」「転倒感」「血の気が引く感じ」「頭の中が真っ白」というような異常感がありますが、これらは「非回転性めまい」としてまとめられます。このような異常感は、どうして生じるのでしょうか。まず、立ち居振る舞いは、①耳の一番奥の内耳にある運動センサーからの信号、②眼からの信号、③筋肉や関節からの信号の3つが頭の後ろの方にある脳幹や小脳というところで「統合」され、さらに頭の一番上にある大脳の支配を受けるとことで正常に行えます。そしてこの流れのどこかに故障が生じたとき、めまいは起こるのです。
めまいを訴えて来院する患者さんの割合は、「回転性めまい」が6割、「非回転性めまい」が4割です。前者の9割が内耳の故障で、グルグル廻ってビックリしますが、命にかかわる病気ではありません。具体的にいうと、内耳性めまい、耳鳴難聴を伴うメニエール病、体の位置によって起る頭位性めまいなどです。これに比べて「非回転性めまい」には、脳の病気や心臓の不整脈から生じるもの、自律神経失調症やホルモン異常から来るものもあります。ですから、異常を感じたらそのままにせず、きちんと検査を受けましょう。
2003年4月1日発行 第1304号