 |
もの忘れが気になる、認知症かどうか分からない、どこで診てもらえるか。 |
 |
まずかかりつけ医に受診し、相談して下さい。必要ならば検査や専門医療機関へ紹介してもらう方法もあるでしょう。かかりつけ医がない場合は、「認知症ホットライン」にてもの忘れ相談医または認知症サポート医などを案内しています。 |
 |
今まで出来ていたことが出来なくなった、食事作りや掃除などが大変になった。 |
 |
早めにもの忘れ外来や専門医に受診・相談し、進行を遅らせるための運動習慣や脳の活性化、食生活等見直ましょう。介護保険の認定が出ますと生活援助など利用できるサービスがあります。介護保険に関するお問い合わせは区の窓口かお近くの地域包括支援センターにご相談下さい。 |
 |
認知症の診断が出たが、今後どう気をつければよいか。 |
 |
主治医より薬の処方や今後の生活について相談してみて下さい。認知症は進行性の病気です。認知症では様々な症状が現れます。今後のためにも認知症について正しく理解できるように、情報を集めておくとよいでしょう。様子をみて生活に支障があれば、介護保険認定により在宅、施設通所など利用できるサービスもあります。区の窓口やお近くの地域包括支援センターにご相談下さい。 |
 |
人格が変わってしまい、怒りっぽくなった。どう対処すればよいか。 |
 |
認知症になると、感情をコントロールする能力が低下し、自分の思いを上手く伝えられないもどかしさで声を荒げてしまうことはあります。介護者は平静に上手く話題を変えながら、本人がおさまるのを待つなど工夫しましょう。激高するようなら、専門医に受診し安定する薬を処方してもらう方法もあります。自尊心を傷つけられた時、考え方などに行き違いがあるときなど、攻撃的になることがあります。距離をおいて様子をみる、安心できる環境、自信が持てるようなきっかけを上手く作っていくとよいでしよう。 |
 |
受診拒否がある。(認知症について相談したいが病院に行きたがらない) |
 |
認知症のことには触れず、「一緒に健康診断に行きましょう」と誘ってみる、日頃からよく話せる人に言ってもらうのもよいでしょう。場合によっては家族だけで相談できる事もありますので、前もって主治医に相談してみて下さい。どうしても難しいなら往診に来てもらう方法もあります。 |
 |
物を盗られたと言って騒ぐ、物盗られ妄想がある。 |
 |
自分がしまった場所を忘れてしまい、誰かが盗ったと思ってしまう。否定も肯定も説得もしないで、あるはずの「物がない」という困っている気持ちを汲み、一緒に探すか、自分で見つけられるよう上手く誘導しましょう。中には、もの忘れがあることを認めたくないためにそのような行動をする場合があります。妄想が顕著な場合は精神科などに受診しましょう。日頃から、しまう場所などを確認しておく、代替品を用意して見つからないときに備える、大事な物は家族が管理する。何もすることがないと妄想が出やすいので、時間の過ごし方を工夫しましょう。 |
 |
トイ レに失敗する、トイレ以外の場所で用をたす。 |
 |
認知症が進むとトイレの場所が分からなくなる、排泄の方法が分からなくなる、衣服の上げ下げが分からない、行動が緩慢でトイレに間に合わない、不安、やる気が起こらないなどにより失敗することがあります。トイレだと分かるように紙を貼る、トイレだと間違えやすいドアを隠す、トイレの電気をつけておく、トイレのドアを開けておく、本人を観察しタイミングを見ながらトイレに誘導し付き添ってあげるなど工夫しましょう。ベッドサイドに据え置くポータブルトイレを使用する方法もあります。また膀胱炎など身体的原因によっては、医師に受診が必要です。失敗をしても大騒ぎせず「大丈夫」という態度で不安がらせないようにすることも大事です。 |
 |
不潔行為がある、おむつを嫌がる。自分で取ってしまう。 |
 |
本人におむつの形、サイズが合っているか、不快感、動きにくくないか確認してみましょう。担当のケアマネジャーがいれば相談しましょう。「ちょっとぬれたから替えましょうか」と本人に恥をかかせないように平静に始末しましょう。厳しく叱責するとかえって逆効果です。下痢、便秘がある時は量、頻度、食べた物、薬の副作用等観察し、医師に相談しましょう。
認知症が進むと排泄物が汚いという認識がなくなってきます。おむつの汚物が気になり、自分ではずしてしまう場合は、本人の様子を観察し行動パターン(腰辺りをさわる、そわそわする等)を知り、定期的にオムツを交換しましょう。おむつ交換に対して心地よい感覚をもってもらうような声かけや対応を繰り返しましょう。 |
 |
昼夜逆転している、夜間活動的になる。 |
 |
認知症になると見当識障害(日時が分からなくなる)により、昼夜が分からなくなります。昼間は散歩や簡単な家事を手伝ってもらう、デイサービスを利用するなど活動量を増やし、夜は照明を落としたり、テレビを消すなど眠りやすくなる工夫をしましょう。生理学的な原因については専門医に相談しましょう。また、不眠と間違えやすい症状に、幻覚、不安、恐怖などがあげられます。このような場合はしっかり、ゆったりそばにいてあげる、緊張をほぐすために温かい飲み物など差し上げ名前を呼んでここの場所や時間を知らせてあげるなど安心感を与えましょう。 |
 |
突然興奮したり騒いだりする、攻撃的、暴力をふるう。 |
 |
無理に押さえつけたりすると、余計に興奮がひどくなります。何時間かで落ち着くと言われています。お茶を飲ませたり、少し様子を見ましょう。相手が手をあげそうになったらその場を離れ、主治医に相談するか、緊急の場合は警察を呼びましょう。家族だけで対応できない場合は地域包括支援センターや専門家に相談しましょう。また体調不良からくる場合もあるので、医師に相談が必要です。不満、怒り、不安、過去の侮しかった事などが原因となっていることもあるので、背景を知り、攻撃のエネルギーを他に向けられるよう話題提供するなど工夫しましょう。 |
 |
何回も同じ事聞く、すぐ忘れてしまう。 |
 |
認知症になると新しいことが覚えられなくなります。本人にとっては初めて聞ぐ内容なので、その都度言ってあげるか、紙に書いて目につく所に置くなど工夫しましょう。 |
 |
徘徊があるので困っている。 |
 |
家から出るのが分かるように玄関やドアにベルや鈴を取り付ける、近所の交番にも事情を話しておく、よく行く商店街やスーパーの人に見かけたら連絡してもらうなど地域の協力を得ることも大事です。帰り道が分からなく場合は、本人の気にならないところに名札をつける、氏名・住所が分かるメモを洋服のポケットに入れるなどもよいでしょう。本人の普段行く方向や立ち寄りそうな場所を把握しておく。帰ってきても責めず、ねぎらいの言葉をかけてあげましょう。また、決まった時間に外に出たがる場合は、本人なりの理由があります。例えば、会社に行かなければならないと言う時は「今日会社はお休みですよ」やんわり声をかける、実家に帰らなければならないと言う時は一緒に外に出て、一回りして家に帰るなど工夫してみましょう。また、徘徊探索サービスを利用することもできます。担当のケアマネジャーやお近くの地域包括支援センターにご相談下さい。 |
 |
ご飯を食べたのに食べてないと言い張る。 |
 |
認知症になると、記憶障害のためご飯を食べたことを忘れてしまいます。身体的に問題がなく要求があれば、制さずにカロリーの低いものをおいしく食べてもらいましょう。食べたことを主張するのではなく「今、準備しています、待っていて下さいね。」などと言って支度するふりをするか、軽いおやつを出す、1回の食事を2回に分けて出すのもよいでしょう。何もすることがないと要求出やすいので食事以外に楽しみ、関心をもってやれる事などを見つけましょう。 |
 |
今まで元気だったのが、引きこもるようになった。 |
 |
認知症の初期の段階では、もの忘れが多い、何かおかしいと本人自身も漠然と感じる人も中にはいます。不安やおびえ、自尊心の低下、自信や意欲、将来に望みを失い、ひきこもりになる場合もあります。様子をみてそれとなく手助けをし、心身の安らぎ、周囲の人の温かい対応、自尊心の回復、仲間作りなどが大事です。 |
 |
異食がある(食べ物でない物を食べてしまう)。 |
 |
異食の原因の1つとして食べ物と区別がつかないがあげられます。食べられないものや危険なものは、目の触れないよう、手の届かないところにしまいましょう。食べ物を探すそぶりをみせたら、軽いおやつや果物をあげて気をそらせる、本人の好物や食べてもいい物を探す所において置くなど工夫しましょう。万が一食べ物でない物をロにしてしまったら、歯のない人は黙って指をいれて除去する。騒ぐと飲み込んでしまう恐れがあります。歯のある人は食べ物と交換してあげましょう。 |
 |
「そこに誰かがいる」「泥棒がいる」など幻覚がある。 |
 |
何もなくても本人は本当に思い込んでいます。何もないことを説得しても逆効果です。幻覚の原因となりそうな物を置かない、壁などにかけないようにしましょう。また大丈夫だよとそばにいて安心感を与えてあげて下さい。あまりにも続くようなら早めに専門医に受診しましょう。 |
 |
性的行動がある。 |
 |
厳しく叱責したり、拒絶するとかえって興奮してしまうことがあります。軽く肩や手にふれてあげ、納得してもらうか、大きなぬいぐるみやバスタオルなどを持たせ、気を紛らわすようにしてみましょう。 |
 |
家族の人の顔が分からない、間違えている(人物誤認)。 |
 |
否定をしないで、まず受け入れましょう。これも記憶がなくなっていく症状なので仕方ありません。強く否定しないでその人になりきってしまう方法もあります。また、1回出直して名乗るのもいいかもしれません。 |
 |
アルコール依存症で、止めるよう言っても聞かない。 |
 |
アルコール依存であっても本人自身は困ってはいないことがほとんどです。本人の意思がないとなかなか止める事は難しいかもしれません。家族以外の人やかかりつけ医より言ってもらう、もしくは地域の健康サポートセンターかアルコール依存症を専門で診ている精神科に相談して下さい。 |
 |
お風呂に入るのを嫌がる。 |
 |
無理強いをしないで、介護する側や環境などを見直し、なぜ入りたがらないのか原因を探ってみましょう。お風呂に入ってもどうやったらいいのか分からない(自分で体を洗えない、洗う方法が分からない、お風呂が何か分からない、なぜ裸になるのか分からないなど)というような場合は、一緒に入るか、もしくは銭湯に行って裸でお風呂に入るという事を理解してもらうのもよいでしょう。 |