「新型インフルエンザと季節性インフルエンザ」
 インフルエンザウイルスは、しばしば遺伝子が変異し、大流行を起こしてきました。2003年からH5N1亜型のウイルスによって人が死亡する例が報告され、厚生労働省は2008年5月に感染症予防法を改正し「新型インフルエンザ」を「新たに人から人に感染しうるインフルエンザウイルスで、一般国民に免疫がないことから、全国的に急速な感染により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるもの」と法律で定めました。その後、2009年4月、メキシコで発生した「豚インフルエンザ」は世界的な流行から新型インフルエンザ(A/H1N1)とされましたが2010年3月終息方向となり、今年4月から、通常の季節性インフルエンザの一つ(インフルエンザ(H1N1)2009)とされました。しかし、今後また新しい型のインフルエンザが出てくる可能性があります。日本では季節性インフルエンザは例年12月~3月に流行します。原因となるウイルスはA型、B型、C型に大きく分類され、このうち大きな流行の原因となるのはA型とB型です。現在、国内で見られるのはA/H1N1亜型、A/H3N2亜型(A香港型)、B型の3種類です。2009年に発生した新型インフルエンザ(A/H1N1)はA/H1N1亜型の一つで、過去に見られたAソ連型はほとんど見られなくなりました。このため、現在のインフルエンザワクチン株には、A香港型株、2009年に流行したインフルエンザ株、B型株の3種類が入っており、今年度も昨年度とほぼ同様の株が使用されています。予防接種はインフルエンザを予防し、感染しても軽くすむので、進んで受けるようにしましょう。