医学メモ「膝の痛みの治し方」
 多くの人は加齢により、身体の節々(関節)に摩耗や痛み、変形が出てきます。これを変形性関節症といい、その中でも変形性膝関節症は痛みで外出もしにくくなるなど、日常生活全般に影響を及ぼします。
 手術によらない治療には、減量や足底板(靴の中敷き)の敷設、ヒアルロン酸製剤の膝注入などがあります。その中でも最も効果的なのは減量です。といっても減量は簡単ではなく、手軽なのは足底板の敷設でしょう。たいていの症例は膝の内側が減り、徐々にO脚になってしまいます。これに対抗するように外側を厚くした中敷きを踏めば、体重は変わらなくても、膝の内側に掛かる荷重は減ります。最後のヒアルロン酸製剤の膝注入は安全な治療法ですが、痛くて手間のかかるという欠点があります。最近では、様々なサプリメントや栄養補助食品が出回っていますが、そのほとんどは効果が科学的に検証されていません。
 こうした治療法で症状が改善されない場合には、手術を受けることも方法の一つです。人工膝関節置換術は国内で年間4万件以上の施術実績があり、一般的な治療法として確立しています。両膝を同時に手術することや、85歳を超えた方の手術も増えています。入院期間も片膝なら2~3週間です。一般的に65歳を過ぎてから手術を受ける方が多いのですが、リウマチなどの場合は30代で人工関節にすることもあります。お困りの方は、主治医に相談してみましょう。