医学メモ「肥満と肥満症」
 「肥満」とは「脂肪が異常に蓄積した状態」で、肥満度、BMI(体格指数)、腹囲などで判定されます。体重と身長の割合により、「軽度」「中等度」「高度」肥満に区別されます。
 一方、「肥満症」とは、「肥満が原因で健康に障害を来し、肥満の治療を必要とする状態」をいいます。例えば、高血圧、睡眠時無呼吸症候群、糖尿病、肝機能障害(脂肪肝)などを患う場合です。
 心臓病や脳梗塞などを発症する危険性が高い状態といわれる「メタボ(メタボリックシンドローム)」は、まず腹部肥満(腹囲が小児80㎝以上、男性85㎝以上、女性90㎝以上)で診断されます。高度肥満のお子さんは、肥満のまま大人になってメタボになりやすく、健康障害を来たすリスクが高くなります。
 肥満を予防するには、食事療法と運動療法が大切です。食べ過ぎはいけませんが、過度の制限をせず、各種栄養素をバランスよく摂り、3食をよく噛んで食べましょう。また、通学や買い物をするときはなるべく歩いたり、テレビを見ながら腹筋運動をしたり、毎日手軽にできる運動を習慣づけましょう。加えて、睡眠時間を正しく取るなど規則正しい生活をし、定期的に体重を測定し記録することも大切です。家族に肥満に伴う健康障害がある方は、肥満症になりやすい体質の場合があります。家族で生活習慣に注意し、肥満を予防することが必要です。