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| 医学メモ「発達障害(特に多動)」 |
落ち着きがなく動き回り、少しも目が離せなかったり、じっとしていられず躾(しつけ)にとても苦労したりする子どもがいます。周りの大人はイライラして叱り続け、それでも効果がないので途方にくれてしまうこともあります。
知能にはほとんど問題はないのに、保育園、幼稚園、学校などの集団生活や家庭での日常生活、学業に支障を来たす状態が続くことを、一般に発達障害といいます。具体的には、①注意欠陥多動性障害、②広汎性発達障害(高機能自閉症、アスペルガー障害など)、③学習障害(計算ができない、漢字が覚えられないなど)に分類されます。冒頭のような子どもは、①の障害が心配されることが多いのですが、多動の症状は②の障害でも見られます。また、③の障害でもそわそわと落ち着かないことがあります。そのため多動のお子さんの場合、発達過程で見られる一過性のものなのか、発達障害によるものか、もしそうであれば3つの中のどれに該当するのかは、年齢、多動以外の症状、生活にどの程度支障を来しているのかなどを総合的にみた専門的な判断が必要です。
発達障害の子どもの割合は全体の数%ですが、これは決して少ない数字ではありません。日本では対応が遅れていましたが、昨年、教育基本法が改正され、学校で発達障害の子どもを支援する取り組みが始まりました。多動の原因は、本人の努力不足や親の躾のせいではありません。人格を否定するような叱り方をされたり、頻繁にいじめを受けるといった体験が、子どもの将来の社会適応を困難にします。保護者の方と教育・心理・医療の専門家が協力して、多動のある子を上手に育てていくことが大切です。 |
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