医学メモ「特定健診・保健指導
 食生活の欧米化による高カロリー食の摂取や交通機関の発達に伴う運動不足などのため、中年男性を中心に肥満傾向の人が増加しています。
 日本人は、軽度の肥満でも重い病気にかかりやすい体質であるといわれています。血圧や血糖値、血中の中性脂肪値が少し高い、善玉と呼ばれるHDLコレステロール値が少し低いというだけで、寝たきりの原因となる脳卒中や死亡率の高い心筋梗塞を発症したり、また、糖尿病を発症して腎臓機能が悪化し血液透析が必要になったり、末梢の動脈が閉塞して足を切断しなければならなくなるケースもあります。
 このため、4月から全国的に40歳~74歳の人を対象に、本人が加入している医療保険者による特定健診が実施されます。この健診では、肥満度、血圧値、血糖値または1~2か月平均の血糖値の指標であるHbA1c値、血中中性脂肪値、HDLコレステロール値を測定し、喫煙歴なども考慮し、複数の危険因子がある人を特定します。そして、自覚症状のない時期から食生活、運動習慣などについて集中的に保健指導を行い、生活習慣を改善することで、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞といった疾患を予防していきます。
 江戸川区は、国民健康保険加入者一人当たりの医療費・要介護認定出現率が23区の中で最も低い水準にあります。このような予防健診の実績を踏まえ、特定健診のほかに従来の健診項目も併せて実施することで、区民のみなさんの健康を守っていきます。