医学メモ「乾燥肌」
 乾燥肌とは、空気の乾燥などにより皮脂の分泌が少なくなり、肌の表面の角質層の水分量が低下した状態のことをいいます。症状は、肌がザラついてきめが粗く、つっぱりやすくなり、かぶれや湿疹が起こりやすくなります。特に女性や子ども、熟年者に多く見られるほか、アレルギー体質の人にも見られます。
 本来、皮脂には角質細胞間物質(セラミド)と天然保湿因子(ナチュラルモイスチャーリングファクター)という天然のクリームがあり、水分の蒸発や、外部からの雑菌・アレルギーの原因物質の侵入を防ぐ役割をしています。しかし、熱い風呂に長時間つかったり、石けんで洗い過ぎると、この天然のクリームが失われてしまいます。石けんを使用するときは、皮膚の潤いを損なわないように、洗浄力を抑えた低刺激のものをお勧めします。洗うときは、肌を強くこすらないことも大切です。手のひらや綿のタオルでよく泡立てて優しく洗い、しっかりすすぎましょう。
 入浴後には保湿をして損なわれた皮脂を補うことが大切です。保湿剤には、ヒアルロン酸・コラーゲン・尿素・セラミド・ワセリンなどがあります。風呂あがりはこれらの保湿剤を上手に使いましょう。また、湯船に保湿剤を入れるとさらに効果があります。
 室内では、エアコンの使用などにより空気が乾燥しやすくなるので、加湿器を使用したり、湿らせたバスタオルを部屋に干したりして、一定の湿度を保つようにしましょう。